ドクターサプリメント

 フェルラ酸      Dr.Supplement                  外科医山田 眞人

ほとんど全ての植物の様々な器官に含まれているフェノール酸で、ラジカル消去と活性酸素消去の二つの作用を持った天然の抗酸化物質。(γ-オリザノールは消化過程でほとんどがフェルラ酸に変換される)米糠からの抽出技術の進歩により天然の抗酸化物質・運動能力増強剤として期待されている。   フェルラ酸はノルエピネフリンの最初の代謝産物であるノルメタフリンの構造に類似しており、脳下垂体でソマトトロピン合成促進類似作用があることから、臨床試験も行われている。ウェイトリフティング競技者では筋力アップが、長距離ランナーでは持久力の向上が認められている。また国立ガンセンター中央病院では大腸ガンの発ガン抑制作用が確認され、さらに研究が進められている。

 エルラ酸注ぎ

 

脳死メカニズム                                

米ぬか

「米ぬか成分 認知症に効く」

 2008・10・27朝日新聞

 米ぬかから抽出された天然のポリフェノールのフェルラ酸に、アルツハイマー病患者の認知機能の低下を抑える効果がある、という臨床試験結果が26日、和歌山市であった国際シンポジウム「コメと疾病予防」で発表された。

 これまでも各種ポリフェノールやビタミンなどの認知症の改善・予防効果が報告されているが、フェルラ酸の臨床試験で効果が確認されたのは国内で初めてという。発表したのは中村重信・広島大名誉教授(現・洛和会京都治験・臨床研究支援センター所長)

 アルツハイマー病の通院患者143人の協力を得て、フェルラ酸入りの健康補助食品(ANM176)を9ヵ月間投与した。症状の変化を得点換算して調べるやり方で、軽度、中度、重度の三つのグループに分けて調査した。アルツハイマー病患者の認知機能は通常、時問の経過とともに低下し続けるのに、軽度のグループは試験終了時まで改善の状態が続き、中度のグループも6ヵ月後まで改善の状態が続いた。重度のグループは3ヵ月後まで横ばい状態で、その後は低下した。(松本健造)


米ぬか抗酸化作用で糖尿病腎症の発症抑制に効果

2008・1・20毎日新聞 

 和歌山県立医大、同県工業技術センターなどの共同研究グループは、米ぬかに含まれるフェルラ酸が、糖尿病腎症の発症を抑える効果があることが分かったと発表した。ラットを使った実験で、腎症発症を示す尿たんぱく排出量が少なくなり病気の進行が遅いことが確認された。オランダの糖尿病専門誌に発表した。

 フェルラ酸はポリフェノールの一種。強力な抗酸化作用がありサプリメントなどの原料に使われている。糖尿病腎症は糖尿病の3大合併症の一つで、高血糖が長く続くことで発症する。代謝異常のために活性酸素が過剰となることが原因として注目されており、研究グループは酸化防止機能を持つフェルラ酸の効果を調べた。

 実験では、糖尿病だが腎症発症前のラットにフェルラ酸を含む飼料を与え、12週間後に観察。通常の飼料を食べたラットと比べ、尿たんぱく排出量が半分以下となった。谷口久次・同センター化学技術部長は「医薬品や特定保健食用品としての実用化を目指し、将来的には腎症患者を減らしたい」と語った。

 糖尿病腎症に詳しい槙野博史・岡山大大学院教授は「効果のメカニズムを詳しく調べれば、人間への効果も期待できるのではないか」と話している。【辻加奈子】

 

作用点

ゴクター・コウノ認知症ブログより

ドクターコウノ認知症ブログ

フェルガードはアルツハイマーの老人斑形成を阻止(金沢大学

2007・8・8ドクター・コウノの認知症ブログ

●健康食品フェルガードの主成分であるフェルラ酸は、米ぬかに大量に含まれ脳血液関門を通過して脳内に届いて、アミロイドという蛋白が凝集して神経細胞を死滅させるというアルツハイマー型認知症の進行過程をかなり根本的に抑止すると考えられている。

●またアリセプトの効果が頭落ちになってもフェルガードの効果は続き、アリセプトが効かない患者でも効果が確認されている(西日本の精神科病院)。あくまでも健康食品扱いで保険適応ではないが、化合物ではないので副作用の心配がなく、一説によると薬より効果がよく出る患者もいる。実際に私の患者で効果が確認されだしたので情報公開を続けようと考えている。

●生化学の実験には、生体内(インビボ)と試験管内(インビトロ)があるが今回入手した論文は、金沢大学がBiochemical and Biophysical Research Communications 336:444-449, 2005に掲載したもので、フェルラ酸がβアミロイドの凝集を不安定化したことを示している。つまり老人斑が形成されにくいということでアルツハイマー型認知症の根本的予防になりうるし、発病後もある程度の効果(少なくとも進行は遅れる)が期待されるデータである。

●このような試験管内のデータが生体内でもおきるという保障はない。しかしフェルガーの場合は実際に効くことがわかっている(韓国と西日本の病院、長崎県の診療所)だけに、患者に観察された効果は理論的に偶然ではないことが確認できたといえるだろう。こうしてアルツハイマー型の患者におけるフェルガードの有用性は土台作りが進んできたが、レビー小体型やピック病の患者にも効果があるとすれば、そのメカニズムはどこにあるのかを別途調べなければならない。

↓認知症の第一人者河野先生の臨床例↓

共和病院124名改善例 

時計描写改善例 

 

名城大学・ファンケル共同研究

ファンケル、発芽玄米に含まれる「フェルラ酸」の認知症予防効果を確認

2007・4・11日経プレスリリース

発芽玄米に含まれる「フェルラ酸」が認知症を予防!

名城大との共同研究で解明、日本農芸化学会で発表

 株式会社ファンケル(本社:横浜市中区、代表取締役社長執行役員:宮島和美)は、名城大学薬学部(所在地:名古屋市天白区) との共同研究により、発芽玄米に含まれる「フェルラ酸」がアルツハイマー型認知症の予防に大きな役割を担っていることをマウスによる実験で確認しました。この研究成果を本年3月24−25日に開催された「2007年度日本農芸化学会大会」で発表致しました。

 ファンケルでは、発芽玄米の持つさまざまな機能性を科学的に解明するため、さらに研究を続けてまいります。また、当社では今年4月1日に発芽米の販売価格を約20%値下げしており、生活習慣病の予防に高い機能性を持つ発芽米をさらにお求めやすい形で皆様にご提供してまいります。

■ 研究の経緯

 発芽玄米は、玄米を水に浸してほんの少し発芽させたものです。発芽によって眠っていた酵素が活性化し、新芽の成長に必要な栄養素が増加する特徴があり、白米に比べて「γ−アミノ酪酸(ギャバ)」や抗酸化成分などを豊富に含みます。当社では、これまでも発芽玄米の機能性を科学的に解明すべく、さまざまな研究を行っており、2004年には、名城大学薬学部との共同研究で継続的に発芽玄米を含む飼料をマウスに与えたところ、「アルツハイマー型認知症」になりにくくなったことを報告しております。今回は、同じく名城大学薬学部の間宮隆吉博士(薬品作用学)と共同で研究を行ったもので、認知症予防のメカニズムについて、さらに詳細に研究したものです。

■ 研究の方法と結果

 今回の研究では、まず、「正常なマウス」と「認知症を誘発する物質(ブチオニンスルフォキシミン:BSO)を投与したマウス」の2群に分け、さらにBSOを投与したマウスを(1)発芽玄米に含まれるフェルラ酸をマウスに投与したグループ(2)ビタミンEを投与したグループ(3)BSO以外は何も投与しなかったグループの3つに分けました。

 さらにこの4グループについて、箱の中にフィルムケースや乾電池など、マウスの好奇心を引きつけるモノを置き、それらを探索する行動の時間などを計測する実験を行いました。これにより、行動学的に記憶能力を試験しました。(関連資料 図1:行動学的検討)。

 また、行動学的な実験を行った後、それぞれのグループのマウスについて、脳内の脂質過酸化の程度を生化学的に調べました(関連資料 図2:生化学的検討)。この結果、次ページの図1の通り、正常マウス(白い棒グラフ)とBSOを投与したマウスを比較すると明らかな認知障害が観察されました((1))。しかし、フェルラ酸を予め処置しておいたマウスではその認知障害が抑制されました((2))。これは代表的な抗酸化物質のビタミンE(VE)と同程度です。

 さらに図2のようにBSO処置群ではBSOによって正常マウス(白い棒グラフ)と比較すると顕著な脳内過酸化(脂質過酸化)の増加が観察されました((3))。この脂質過酸化の増加はフェルラ酸を予め投与しておくと劇的に抑えられました((4))。これは、ビタミンEよりも強い効果でした。この結果、フェルラ酸の抗酸化効果が認知症予防に有用な働きを持っている可能性が示唆されました。

※ フェルラ酸とは? 植物のさまざまな器官に含まれる抗酸化物質。米ぬかに含まれる「γ―オリザノール」は、生体内で代謝され「フェルラ酸」に転換され、体内で抗酸化作用を発揮すると考えられている。発芽米には、総フェルラ酸換算で、白米の約5倍(100g中で約22mg)が含まれている。(当社調べ)

■ 研究発表と今後の予定

 本研究は、2004年に薬学専門の科学誌に発表したアルツハイマー病による短期記憶障害を発芽玄米が予防する可能性があることを見出した研究(Biol Pharm Bull. 2004 Jul;27(7):1041−5)を受けたものです。

 これら一連の研究に加え、当社では発芽米の価格を今年4月から20%値下げして、よりお求めやすい形でご提供しております。今後は、通販やスーパーなど一般流通ルートのほか、中食や外食、さらに社員食堂、学校給食などへの発芽玄米の提案を強化していく予定です。

 また、今後も生活習慣病の予防効果などに関する発芽玄米の機能性を科学的に解明すべく、継続的に研究を進め、発芽玄米の普及・発展に努めて参ります。  

 

フェルラ酸3