<第一回Dr.コウノ認知症勉強会報告>
テーマは「レビー小体型を中心として」
日時:7月26日(土)14:00〜17:00
会場:札幌サンプラザ(рO11−758−3111)
札幌市北区北24条西5丁目
北は士別、東は網走・釧路、西は倶知安、南は函館からの全道23市町から150人の参加者で、会場は河野先生の気合と250枚のスライドともに熱気溢れる実践的な勉強会でありました。
患者さんとともに歩む素晴しい先生に会えた感動とともに、感謝・感謝・感謝・・であります。
北海道での認知症に対する新しい前進の第一歩が始まると確信しております。
今回は参加者の皆さんとの質疑の時間が充分とれませんでしたので、急遽第二回勉強会の提案をさせて頂いたところ、会場の皆さんの大きな賛同の拍手に、先生に大きくうなずいていただきました。
レポート:第1回Dr.コウノ認知症勉強会「レビー小体型を中心として」
テーマを診断が一番難しく、治療が一番難しく、介護が一番難しい「レビー小体型」にしたのは、レビー小体型認知症患者を看ることができれば、全ての認知症患者に応用できるから!!
それには患者の姿を眺める事であり,観察が重要である!!
○ 足の開き方、暗い、大げさ、くびだれ、問診の易怒・被害妄想・落着・幻覚が要
○ 精神科の病態としてのうつ状態と内科の病名としてのうつ病の処方が大切
○ アルツハイマー型認知症を徹底に知る事であるが、CT,MRIでなくとも問診、時計描画、テスト(遅延再生、野菜想起、物品記憶がポイント)が力になる。
○ 着衣失行、目がくりくりしている、立体構成失行、CT頭頂部の脳溝数
1―うつ病と認知症の鑑別は、患者の運命を左右する。
2−アルツハイマーを知らないと、認知症は何もわからない。
3ー典型的な患者とはかぎらない。画像だけでは診断できない。
症状優先=家族の情報が一番
処方は、顧客満足度を意識せよ!
1−診断だけでいいのか?
2−介護を楽にする処方がほしい。元気にさせたい。
3−進行を止めたい。
◎ 認知症への処方、DLBへの処方の要注意薬剤
◎ 老人や薬剤過敏性の疾患は安全域が狭いから向精神薬の「常用量」はただの妄想、有効量はセンサリングして見つける。
◎ 主作用と副次作用の用量関係=いったんWASH OUTを!
薬の種類や用量を個々の患者に合わせることができない規則が壁になっている!
処方は、顧客満足度を意識せよ!
<レビー小体型認知症:DLB>
小坂憲司先生の統計の推移〜2002年頃16.7%⇒2008年21.9%
ATDが減りDLBが増加していることは今後介護が難しい患者が増えること!
意識障害があり転倒、誤嚥、在宅介護不能となる。
DLBが誤診される原因@
☆DLBの脳萎縮は軽い。うつ表情。幻視。
●画像優先主義の医師⇒異常なし
●精神科医⇒脳萎縮が無いから、うつ病に間違いない。
●精神科医⇒脳萎縮が無いから、とりあえず幻視をなくせばいい。
DLBが誤診される原因A
☆DLBはパーキンソン病に似ている
●精神内科医⇒もっと歩かせてやりたい=治療薬を増やして行く
DLBがよけい悪くなる原因@
●知識が中途半端な医師
●薬剤過敏性の処方
☆パーキンソニズムの存在を知る最も確実な方法⇒歯車様筋固縮
☆パーキンソン病は認知症、幻視は起こさない。薬剤過敏ではない。安静時片側振戦が多い。小刻み歩行。
☆レビー小体型認知症は体幹傾斜、歩行障害、動作緩慢。
☆レビー小体型認知症に早く気づき(風邪薬、睡眠薬で変化、知能検査不定)
処方のさじ加減で患者を救う!
※詳細は認知症薬物療法マニュアル「コウノメソッゾ2008」を参照ください。
↓
「コウノメソッゾ2008」Ver.2Rご希望の方は⇒hovice@w9.dion.ne.jp へ
◎ レビー小体型認知症の看護・介護の心得
1−中枢神経系の副作用が出やすいので、処方の種類や用量をよく考え、日々微 調整し、薬剤による改善の可能性を簡単にあきらめないこと。
2−進行が早いので、薬物療法の限界をわきまえ、転倒、窒息の事故を予防する ために、アルツハイマー患者の三倍の手間をかけてお世話する。
3−医師は。胃ろう(PEG)をタイミングよく増設し、家族に患者の死期を悟らせるよ うに説明する。
◎フェルガードはレビー小体型認知症にもピック病にもかなり効く
以上要約です。
患者さんから学ぶ先生の実践医療と家族の愛でこの病と対峙し勝利する日が近づいていると予感した勉強会でありました。
<第2回Dr.コウノ認知症勉強会報告>
テーマは「認知症の早期発見から重症患者のケアまで」
日時:11月8日(土) 15:00〜18:00
会場:北海道自治労会館5Fホール
降雪の予報でしたが千歳は晴天で無事、河野先生は来道。
雪が降った北の北見、苫前、旭川からの方々も総勢260名の参加者でした。
参加者の中には15名の医師もおられました。
全国認知症グループホーム北海道支部の役員の皆様のご協力を得、
新しい認 知症の知見を多くの方で聴講できた勉強会でありました。
レポート:第2回Dr.コウノ認知症勉強会
テーマ:「認知症の早期発見から重症患者のケアまで」
冒頭から“医者は治してナンボ”から始まる!
診断よりも介護し易い処方の知識を得ることが大切。
介護し易くし進行を止め介護家族を救うのか、抑制系を使用するのかバランスの問題。
本年1月のNHKスペシャルの報道以降、認知症医療の現状が明らかになって来た。
米国では診断時で病気の“早期発見”の責任の有無が問われる。
経験値の無い医師の能力を補う“コミュニケーションシート”を提案。
短時間の診察より、介護家族、施設が判断できる。
アルツハイマーなら「時計描画」、段取りが出来ない=先々が読めない、言語、動作で。
一人暮らしは早期発見が難しい。
難聴で長谷川式が難しく,海馬萎縮の少ない患者は?
認知症のスクーリングは「時計描画」と「桜・猫・電車」で可能⇒
<カレント・メデカル 診断と治療>
<クロッキー>⇒いつでも・どこでも・だれでも“標準化が可能”
告知について:日本の生活文化意識的背景に配慮すべし。
ATDとMIDの目安は「松下の天秤法」が有効
アルツハイマー⇒昼の徘徊、脳血管性⇒夜のせん妄
MRIは必要ない⇒よめない医師がいる、CT画像の方がハッキリしている。
アルツハイマー型
あかるく元気、病歴が無いが、時計描画、長谷川式・遅延再生・保続、透視立方体模写で
※高血圧・心不全の方は甲状腺低下の合併があると考えるべき。女性に多い。
正常圧水頭症
髄液排除で歩行と意識障害はなくなる。
ピック病
前頭葉が傷んでおり認知機能とは関係がないのでピック病はうつと診断されやすい。 ピック病を疑うチェックリスト。
ゴールの見えない介護であるから、介護者がうつ状態になりやすい。
目標が無い、治らないではなく介護の為、抑制系を適量にし陽性症状を調整する。
GHでもハイカイを受入られるようにする。
中核症状ではなく周辺症状の陽性症状を抑制系で、陰性症状を興奮系で調整。
◎抑制系の思わぬメリット
陽性症状を抑制するだけでなく、手中力を増して、潜在能力を引き出したり、
人間性が豊かになる。
◎抑制系のポイント
主作用の延長線上に副次作用が起き得る。
介護者が副次作用を知っておくこと
※患者のことを一番知っている家族が、医療に参加する事が大事。
※内科医は病状が進行してしまうことが敗北だ。
※認知症専門医は介護者が倒れたら敗北なのです。
◎認知症治療のポイント
処方で周辺症状の陰陽のバランスをとりましょう
処方の際は体幹バランスに注意しましょう
患者をたすけるか、介護者を助けるか、のバランスを考えましょう
抑制系を処方できない患者には漢方も考える
◎大脳リハビリテーションのあるべき様式
たのしい(ストレスにならない)
周囲に気を使う状況(おしゃれ、衛生)
アウトプット(音読、日記、感想、意見)
歩く事(振動、免疫力、足底の刺激)
自分の存在価値を確認する場
変性性認知症が急激に悪化したら血管因子を考える。
薬の処方、治療改善患者の写真は省いております
↓
質疑に前回同様、テキパキと答えれている河野先生に現在係っている医師との落差で驚嘆の声がしきりでありました。
河野先生ありがとうございました。
「Dr.コウノ認知症勉強会」についてのお問合せ先
非営利活動団体「認知症を学ぶ会」の設立
高齢化の進展で認知症患者が増えるなか、患者と直接接する医師の役割はますます大きくなっています。
認知症に対する新たな知見を積極的に学び、認知障害の早期発見と的確な診断、または症状に応じた適切な治療の選択等、私たち医師は、スキルの向上にいっそうの努力が求められています。
目的を、認知症患者及び家族の生活の質の向上に資するために、広く内外より認知症臨床における最新かつ有意義な情報の収集に努め、会員相互の研鑽の場をもうけ、その啓蒙、普及活動をおこなう、「認知症を学ぶ会」を設立いたしました。
代表:伊丹 昭 (横須賀汐入メンタルクリニック理事長)
事務局: пF03−3206−8901
勉強会報告
9月7日(日):東京八重洲ホール
「認知症の診断とアルツハイマー型認知症の治療」
対象:医師・医療介護関係者
kさんの「認知症ねっと」への投稿より。
[メッセージ]
河野先生、東京における「認知症をまなぶ会 第一回勉強会」お疲れ様でございました。
医療関係者だけの会でしたので、活発に質疑応答があるかな?と思っていましたが、フェルガード類使用経験なしの先生方が多かったようで、まずは河野先生のド迫力に圧倒され、資料に無言で見入るところからスタートのようでした。
やはり東京ではコウノメソッドの普及はまだ緒に就いたばがりなのだと実感し、患者家族として、何とかこの面にも努力しなくてはならないと痛感しました。
私の母は、フェルガード類の使用歴が最も長い患者です。家族が倒れそうになるほど強い陽性症状が出た母でしたが、先生の投薬アドバイス・フェルガード類の適宜使用で、陽性症状は完全消失して久しく、今はちょっと物忘れをする、ごくごく普通のおばあちゃんとして暮らしています。複雑な料理を作ること以外の全ての家事ができ、完全自立です。性格もすっかり明るくなり、これで文句をいったらバチあたりそうです。
「僕はアルツの人は、もうあんまり診たくないの。だってコウノメソッドを使えば、僕以外の誰がやったって改善させられるんだもの(笑)。」などとはおっしゃいませんように!改善はできても、それをいかに長く、うまく維持していくかは、これまたなかなか難しく、残された大問題なのです。河野先生、職人魂に火がつき、腕が鳴りませんか?(笑)
期せずして、ただ一人で治療の先頭を走ることになってしまい、先例を参考にできない悩み多い立場の我が母に、これからも引き続き、お知恵を貸しください。
勉強会報告
日時 : 9月14日(日)14:00〜16:30
場所 : ホテル日航倉敷
「認知症患者を守るために私たちができること」
対象:認知症介護従事者・認知症患者ご家族
k"さんの「認知症ねっと」への投稿より。
[メッセージ]の一部を引用させていただきます
ーこの講演を受け、私達に何が出来るかと考えました。
それは、河野先生渾身の治療ガイダンス・コウノメソッドを家族が勉強し、家族を改善に導くと同時に自らの介護負担も軽減させ、更には、その結果をそれぞれの主治医にもご理解頂けるよう改善報告を行い、コウノメソッドへの理解と実践医の開拓に、家族もやれることから始めて行ければ良いなぁと思いました。
そして、それが日本の認知症医療の在り方にも反映して欲しいと、本気で願っています。
今後も各地で開催される勉強会には、是非、大勢の方にご参加頂き、Dr.コウノの情熱ほとばしる想いに触れ、希望の明りを手にして欲しいです。ー
☆徳島勉強会報告
日時 : 11月15日(土) 19時〜2時間程度
場所 : グランヴィリオホテル(旧徳島プリンスホテル)
対象 : 主に医療関係者、介護関係者
医師20名を含む総勢120名の参加者がありました。
河野先生の数多くの臨床現場に基ずく講演にここでも驚嘆と感動の拡がりがあったとの事です。
詳細はグロービアの社長のブログをご覧下さい。

